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11月例会『俳句/選句・鑑賞』


【インスピレーション】市岡博子

 

    おちばのてがみ

 

はる・・・なつ・・・あき・・・の

おもいでが

おちばになって

きれいな てがみのように

いちまい ひらり

もういちまい ひらり

(そだててくれて ありがとう)と

だいちに とどけられます

 

そしてふゆ

ちきゅうは

かさなりあった おちばの

おもいでの つまったてがみをよみ

あたたかいセーターのようにきこんで

ふかふかとねむります

 

                             工藤直子



プログラム『俳句/選句・鑑賞』

今月のプログラムは新入会員 玉腰裕子さんの 人となりが良くわかる

素晴らしい“アイスブレイクスピーチ”で始まり 続いて俳句鑑賞でした。

俳句歴40年、飛騨俳句会会員の垣内静子さんによる選句、講評、添削と

時には、笑いありの和やかな雰囲気の中進行していただきました。

40句の秀作の中から下記の作品が選ばれました。

 

*垣内さん選出

  ・特選・水口久美子さん  「十三夜臥す我包む母のごと」

  ・入選・河渡久枝さん   「無言行皮むきむきて栗ごはん」

  ・入選・森下道代さん   「栗ごはん優しき母は遥かなり」

  ・入選・市岡博子さん   「さつまいもほほばる母の手メロン肌」

 

*会員選出人気句NO3

  ・1位・阪下恵子さん   「秋高し凛と佇む千畝の碑」

  ・2位・向井節子さん   「白帝という名の城に秋日射す」

  ・2位・清水洋子さん   「引き別れ鉦の音さみし秋まつり」

   

 

皆様のご協力ありがとうございました。

                     プログラムリーダー 桑谷弘子

 「秋」をテーマに俳句づくりに挑戦した今回のプログラム。

それぞれの思いが凝縮された五・七・五をじっくりと鑑賞し、言葉の奥深さを味わうことができました。

感性豊かな会員の皆さまに、感謝!

 

           webサイト委員会

               玉腰裕子