インスピレーション 加藤多寿子
諸国をたびしていた僧が、飛騨の国船津の里、
藤橋のあたりで一夜の宿を求む。
その家の女主人より身の上話を聞き、
亡き人の為に一晩中供養のお経をあげていると、
その女主人はお経の功徳により成仏できたお礼にと、
在りし日の美しい姿で舞を見せるが、
夜明けと共にその姿は消え失せ、
後に残るのは紫の朝もやにけむる藤橋と、
清らかな川のせせらぎの音ばかり・・・・・・
作者不詳
野外例会は、国史跡、「江馬氏城館跡」で開催されました。
プロクラムは神岡在住の会員が所属する “こだまグループ” の皆さまによる、15代城主、江馬時盛にまつわる紙芝居「藤橋ものがたり」の鑑賞でした。
室町時代の庭園を再現した国名勝「江馬氏館跡庭園」を背景に謡曲「藤橋」の趣ある素晴らしい謡、そして熟練された心の籠った語りは、聴衆を中世の別世界へと誘ってくださいました。
完成度の高いプロクラムをありがとうございました。
プログラムーリーダー 阪下恵子
2019年10月17日(31期)八百津町・犬山町見学を最後にコロナ禍で中々遠出での野外例会が出来ませんでしたが、近場すぎて行けそうで行けない神岡町に出掛け、中身の濃いプロクラムと会員さんのお宅訪問のおまけまで付き楽しい時間を過ごすことができました。
計画をして下さった役員の皆様、加藤多寿子さんのご実家、地元会員の加藤和子さんの協力に感謝致します。
ウェブサイト委員 津田光子