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9月例会『即席スピーチ』

         インスピレーション 玉腰裕子            

              ほほえみのわけ

 

                          うまれてきたことを

                          はにかんでいるかのように

                          あかんぼがほほえむ

                          あのよのはなのかおりを

                          もうかいだかのように

                          ぼけたじいさんがほほえむ

 

うまれるまえのわすれものを

たったいまみつけたかのように

しょうじょがほほえむ

このよにゆるせぬことは

なにひとつないかのように

ねたきりのばあさんがほほえむ

 

わらいのわけを

たずねることはできる

だがほほえみのわけは

たずねることができない

 

いきることのなぞを

とかずにおこうというかのように

みほとけがほほえむ

かなたからのかすかなかぜに

くすぐられたかのように

ひとしれずいけがほほえむ

 

            谷川俊太郎

プログラム 即席スピーチ

9月例会プログラム

   「2023年 夏の思い出」

 

とっても暑かった夏、どんな2分間の思い出が始まるか楽しみでした。

久しぶりのご家族との時間を楽しまれた方・お一人の時間を大切にされた方・

もう一人のご自分に変身された方等、いろいろな思い出がありましたが、今期の

テーマ『和顔愛語』にふさわしく、笑顔で楽しそうに明るく話された方が

多かったのが印象的でした。

そして、最後に「即席」と「即興」の違いについて、思わぬ勉強で終了した

プログラムでした。

            

プログラムリーダー  中谷 眞佐子

飛騨高山クラブも35周年を迎えました。
『和顔愛語』のテーマのもと、スタートいたしました。
笑顔で、優しい言葉で、ほっこりとした例会が進んでいくことを期待します。
素晴らしい、中身の濃いプログラムも用意されています。それを、皆様に的確に
お伝えできるよう頑張っていきます。
皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。
ウェブサイト委員